Here is a beautiful ceiling of Christ Church Cathedral at Oxford University. This is a popular site to visit for tourists and there is always a long queue should there not be Covid-19. It looks familiar as it was used in the film, Harry Potter. The cathedral was originally built in the twelfth century. But it is said that the construction of the ceiling was completed in the early period of the 1500s during the reign of Henry VIII.
オックスフォード大学クライスト・チャーチ・コレッジの大聖堂。ハリーポッターなどの映画にも使われ、観光客にもお馴染みの建物です。創設は12世紀頃まで遡るようですが、この美しい天井が完成したのは1500年代前半のヘンリー8世の治世の頃ということです。
調べてみたところ、オックスフォード大学の辺りにはヘディントン採石場という場所があり、約1億6千万年前のジュラ紀に生息したサンゴ礁が堆積して出来上がった石灰岩が、多く採掘できたようです。透き通るように白い石に彫られた、繊細な装飾が映えます。ゴシック様式のリブ・ヴォールト建築と呼ばれるスタイルだそうで、ヘンリー8世の時代に絶大な権力を誇ったトマス・ウルシー枢機卿によって建造されました。同じ石がオックスフォード大学の他の建物にも使われているそうです。
Now the images below were taken prior to Covid-19 at a workshop on the history of printings held by Bodleian Library. As you can see, the printing machines they hold are Gutenberg's, which had brought a revolution in the print culture and enabled mass production of books.
Samuel Richardson, who published his first novel, Pamela (1740) was also a printer. He is known to have invented the epistolary style as he was writing love letters on behalf of his contemporaries. Well, living in the digital age, I can see the hard work of printers despite how innovative it was to use Gutenberg's. I'm impressed with the diligence of those who lived in the 15th-18th centuries! 📚
こちらの写真は、オックスフォード大学のボドリアン図書館が所有するグーテンベルグ式印刷機です。ドイツ人のヨハネス・グーテンベルグが15世紀半ばに発明した活版印刷機はヨーロッパ中にまたたく間に広がり、イギリスにも伝来。大聖堂の天井が出来上がったのと同じ頃、オックスフォード大学でも出版が始まったようです。
植字盆に金属製の活字を並べて行き、様々に組合せて1ページ分を作り上げ、写真にある八折り版(8頁分x両面)で16頁を大量に刷りあげていきます。インクをローラーで拡げて活字に塗る役、紙を正しく配置する役、抑えとなる枠を降ろす役、紙の上から擦る役など分業でした。出版もデジタル化した現代から見ると、気の遠くなるような作業ですね。
大量の印刷が可能となり、イギリスでは小説、'novel' (new) という新しい形式の文学が生まれます。18世紀半ばに、書簡体小説『パミラ』を著して大人気となった作家サミュエル・リチャードソンも、印刷工でした。文字を書けない人のためにラブレターを代筆していたことから、この形式を考えついたと言われています。
(文責©H.Shimazaki)
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